キャンプの電源選び

こんにちは、キャンプ大好きエンジニア kuroです。
今日はキャンプの電源のお話。

キャンプ場によってはAC電源が一泊1000円程度で借りられるところもありますが、最近流行っているのはポータブル電源。車や船に使われている鉛バッテリーから携帯などに使われているリチウムイオンバッテリーに変わったことで、電源容量の割に小型軽量化が可能になったのがきっかけです。
Amazonなどで検索してもたくさんのポータブル電源がでてきます。
このポータブル電源をキャンプで使う際にどんなものを買えばいいのかというのが結構悩みどころですので、選ぶ際の参考になればと思います。

電源の選び方 -出力

まず第一にどれぐらいの”容量”が必要かではなく、どれぐらいの”出力”が必要かを考えてみてください。キャンプ場でどんな家電を使いますか?
例えば、、、

照明器具(LED電球や投光器) → 10-100Wぐらい
電気毛布 → 30Wぐらい
サーキュレーター →30-50Wぐらい
炊飯器 → 1200Wぐらい
セラミックファンヒーター →1000-1500Wぐらい
ホットカーペット →400-500Wぐらい
ドライヤー →500-1200Wぐらい
ケトル →1300Wぐらい

こんな感じです。

ご自身がキャンプ場で使いたい家電の消費電力がわかれば、それ以上の大きな出力をもつポータブル電源にまずは絞り込みます。

電源の選び方 -容量-

次にその家電をどれぐらいの時間使いたいかで容量を決めます。例えばドライヤーは消費電力が大きいですが、1時間も使うことはないですよね?
そういう場合は容量がそこまで大きい電源は必要ありません。でもホットカーペットなんかは消費電力も大きく長時間使用しますので、容量の大きな電源が必要です。

容量の計算の仕方は、
(使いたい家電の消費電力) x (使用時間)を
使いたい家電の数だけ足してください。

サーキュレーター : 50W x 5時間 = 250Wh
ケトル : 1200W x 5分 x 6回 = 600Wh
電気毛布 : 30W x 8時間 = 240Wh
合計 → 250 + 600 + 240 = 1090Wh
つまり、この組み合わせの場合は
“出力 1200W以上” で “容量 1090Wh以上”
のポータブル電源が必要ですね。

おすすめの製品

おすすめのポータブル電源は
Jackery1500
EFDELTA
RIVER 600 PRO エクストラバッテリー
の3機種です。

Jeckery 1500
1488Whの容量で出力は1800Wです。

EFDELTA
1260Whの容量で出力は1600Wです。

RIVER 600 PRO エクストラバッテリー
1440Whの容量で出力は1200Wです。

選定時の注意点

ここで電源の出力と容量を選ぶ際の注意点をご紹介。


①電源出力と家電の消費電力がイコールの場合使えないことも。
難しい話はなしにして、400Wの出力の電源で400Wの消費電力の家電を動かす場合、起動時の消費電力や最大消費電力の問題でエラーになってしまうことがあります。ですので、選ぶ際は出力に余裕があるものを選んでください。


②電源の容量には温度と効率があること。
電源の容量は温度で変化してしまいます。リチウムイオンバッテリーの場合、温度が下がると容量が減ってしまいます。
冬のキャンプ場で使用したい場合、バッテリーの温度が下がらないようにしないと思ったよりも容量が減ってしまい、夜中に電気毛布が使えないなんてことも。
また1000Whの電源で100Wの照明器具を使った場合、100W x 10時間 = 1000Wの計算で、10時間点灯できそうですが、実際は電源の変換効率の問題で、7-9時間ぐらいしか点灯できないと思います。
(変換効率だけじゃなく、温度など環境の影響も受けてしまうので正確には計算できないです。)

最後に

ポータブル電源はキャンプだけではなく、災害の時にも役に立ちますので、洗濯機や冷蔵庫など家で使う家電の消費電力も考えて購入しておくと、いざという時に役にたつと思います。
私は災害に備えて、ソーラーパネルもセットで購入し、災害の備えとしています。私も日々キャンプの電源についてよりよくできないか考えていますので、ベストなものが見つかればまた紹介させてもらいますね。