もう聞きたくない!!パチンと車内に響く飛び石のセルフ修理方法

  • 2022年2月9日
  • 2022年2月15日
  • Lifestyle
  • 186View
  • 0件

こんにちは。今日はすごくテンションが下がるお話です。。。
朝早起きして気持ちよくコーヒーを飲みながら友達との約束に向かっていたところ、パチンと。。。
車が好きな人なら聞いた瞬間に頭が真っ白になるあの音、そう飛び石です。。。

運転席側の上部にガッツリとヒビが入りました。。。

先日友達の保険屋さんと免責10万円をつけるかどうかという話で、保険屋さんは飛び石があるから免責にしない方がいいよとおすすめしてくれたんですが、飛び石なんか20年以上運転してて一回もないよと話をしていたらこれです。やれやれです。

フロントガラスの交換費用の相場

今乗っている車はJB74のジムニーシエラです。この車のフロントガラス交換はしたことがないのでどれぐらいの費用になるかわからないのですが、最近の車は自動ブレーキがついているので基本的に純正ガラスのみの交換で高額修理になります。

先日シエンタのフロントガラスを交換した際には20万円弱かかったとのこと。

ネットで調べてみると車種によりますが大体15万円から20万円ぐらいが相場みたいです。

市販の修理キット

今回はたまたま状態が悪くなかったので、オートバックスなどで販売している修理キットをまずは試してみることにしました。

よく見る修理キットはホルツとAUGです。近所のオートバックスにも両方ありました。

私の場合は窓の縁から近い場所なのでホルツの吸盤式の修理キットはもしかしたら固定できないかもしれないと思ったのでAUGの方にしました。どちらのほうが性能がいいかというのはあまりレビューされていなくて、正直わかりませんでした。
ただホルツの場合は修理するのに吸盤を固定するスペースが必要になるので、飛び石があたった場所によっては使えないこともあるので気をつけてください。

youtubeにも使い方をレビューしている方がいましたので動画も参考にしてください。
気をつけないといけないのは修理キットは万能ではないということと応急処置のようなものということです。傷が完全に直ることがなくてもすぐに処置するのには意味があります。

飛び石は必ず修理を

飛び石が気にならない場所の場合そのままにしている方もいると思うんですが、これが早く処置しないと大変なんです。最初の小さい傷のときに修理キットで応急処置すればなんとかなることが多いのですが、何もしないと傷が悪化するんです。もちろん走行中の振動でも広がるのは当たり前ですが、温度差でガラスが割れるので夏場は外が暑くて車内が冷たくなって、冬場は外が冷たくて、中が暖かくなるのでその温度差で割れてしまいます。飛び石の傷ぐらいであれば車検もほとんど通りますが、ガッツリクラックが入ると車検 NGです。高額修理を避けるためにもすぐに修理キットで応急処置をしておくことが重要です。

AUGのウインドガラスの傷修理キットの使い方

手順はそんなに難しくありません。まずガラスを綺麗に掃除します。
そのあとガラスを完全に脱脂します。これがかなり重要です。

なぜ重要かというと、このキットの仕組みは、補修液をガラスのクラックの奥まで浸透させるためにシリンジを使って真空引きします。なので、ガラス面とシールが完全にくっついていないと空気が漏れて失敗します。失敗しないために確実に脱脂してください。

脱脂する際にガラスの縁のゴムの部分やボディには溶剤がかからないように注意してくださいね。

作業を開始する前に大事な注意点

注意点①

このシールとメスシリンダーは後の工程でフロントガラスから剥がすのですが、その時、中の液体はそのままの状態で剥がすことになるので、当然、フロントガラスを流れていきます。なので、ボディや、ガラスの縁の樹脂部分に付着しなように、養生が必要です。塗装ならマスキングテープで大丈夫ですが、液体なので、マスキングテープだとしみ込みます。私はビニールテープとビニール袋を使って、養生し、その上にタオルを置いて吸収させました。先に対策しておかないと後からめんどうなことになるので、液体を入れる前に必ず養生しておいてください。

注意点②

この液体は紫外線と反応して硬化が始まります。太陽光の下で作業してしまうと傷の奥まで液体が入る前に硬化してしまいます。なので、必ず日陰で作業してください。液体はアルミパックで遮光された状態で出荷されています。開封すると硬化が始まってしまうので、アルミ袋から出すのは最後にしてください。また液体は2回使用するので、1回目に使った後はアルミパックの中に戻して、遮光して保管しておいてください。

注意点③

ガラスの割れ方をよく確認して、樹脂が入っていくすき間があるか確認が必要です。飛び石の状況によっては、ガラスの表面にはほとんど穴が開いていないこともあります。今回の飛び石では、内部は派手に割れていましたが、外側のガラスは指で触ってもほとんどひっかかりがないようなレベルでした。この状態だと液体が内部に入っていかないことが多いです。今回の場合は入らないと思ったので、ドリルを使ってガラスの表面を削り少し穴を広げました。ただし、この作業によってガラスをより割ってしまう可能性もあるので、安易には作業しないようにしてください。

作業開始

上記の準備ができたら、作業を始めます。脱脂ができたら丸いシールを貼ります。タブが付いている方が車の天井の方を向くように片面の剥離紙を剥がして貼り付けます。


次にメスシリンダーのような容器をこのシールの上に貼り付けます。


その後メスシリンダーの中に液体を容器の2/3ぐらいまで入れます。


その後シリンジをねじりながらセットします。シリンジをねじるときはシールが浮いてしまわないように、必ず本体を手で押さえてシリンジをねじるようにしてください。
ここからはシリンジをひく→30秒放置→戻す→シールを抑える→シリンジをひく・・・を10回繰り返します。
この作業で空気が抜けて、液体が傷の奥まで浸透していきます。

10回繰り返したら5分間放置します。その後付属のカミソリの刃を使ってシールと本体を取り外します。
この作業が少し難しいです。シールの外周から少しずつカミソリの刃を入れて、1周ぐるっと剥がしていきます。ちょっとずつちょっとずつゆっくり進めていくイメージでやっていけば大丈夫です。
台座が外れた瞬間に液体が流れますので、吸収するためのタオル等を持った状態で作業する方が焦らなくていいと思います。

本体が外れたら、シールのノリがガラス面に残っていますので、これもカミソリの刃で取り除きます。ノリがカミソリ側に付着しますので、カミソリの刃をパーツクリーナー等で洗浄しながらやると綺麗に取れると思います。ガラス面に傷がつかないように気を付けてくださいね。

シールのノリ残りが綺麗になったら、アルミ袋に戻しておいた液体とプラスチックのフィルムを使って蓋をします。傷があった場所に1,2滴液を垂らしてすぐにフィルムを貼り付けます。
フィルムが動いてしまわないように、マスキングテープ等で固定しておきます。

車を直射日光があたる場所に移動して1時間程度放置しておけば樹脂が硬化します。硬化したら、フィルムを剥がして、不要な樹脂をカミソリの刃で削り取って完成です。

この際もフロントガラスに傷がつかないように、気を付けて作業してください。

仕上がり

今回の仕上がりはこんな感じです。最初の状態と比べると外から見たらほとんどわからないレベルで、内部から見てもまずまずの感じです。写真は一番傷が目立つ感じで撮影しています。実際は言われないと気づかないぐらいになっています。
やっぱり割れている部分の入口がほとんどなかったので、完全に傷を消すことはできませんでした。過去何台か修理した経験だと完全にわからなくなる傷もありますが、今回のように70点ぐらいの出来の場合もあります。
ただ、この処理をしておくことで、傷が広がることは防げるので、すぐにフロントガラスを交換しない方は完全に直らなくても修理キットで処理しておくべきだと思います。